布袋尊 −常性寺−

当山は成田山長楽院常性寺と称す。鎌倉時代の創建で、往古多摩川沿いに建立されていたが、慶長年間に旧甲州街道沿いの現在地に移築せられたものである。正面の瑠璃殿には薬師如来、不動堂には厄除け不動、地蔵堂には一願地蔵が奉安されている。一般には調布不動尊として知られており、江戸時代に当山中興の祐仙法印が、成田山新勝寺より成田不動尊を勧請したのが始まりである。

今また布袋尊もまつられた。布袋尊は、中国五代の頃、実在した人物でいつも半裸で杖を持ち、大きな袋を背負い、その袋に詰まった財を人々にわけへだてなく与え、布袋尊から施しを受けたものは、みな富者となったところから福の神として崇められ、弥勒菩薩の化身とも云われて信じられてきました。そのお姿は福々しく、どんな時にも笑顔をもって、人に接する態度、内にはしっかりとした意思をもち、大きな度量と正しい行動のとれる福徳を、お授け下さいます。

●山号/医王山
●宗派/真言宗
●所在地/調布市国領町1-2-8
●交通/布田駅から徒歩北へ3分。旧甲州街道沿い