福禄寿 −祇園寺−

福禄寿神は南極星の化身と言われ、よわい数千年に及び、単身、長頭にして白髯を蓄え杖と経巻を持った老道士のお姿で親しまれ、「人望」をあらわしている。
もとより多福、高禄、長寿の福・禄・寿の三徳を兼ね備え、延寿健康、商売繁昌、除災を願う全ての人々に霊験すこぶるあらたかである。
尚、当山は天平年間、満功上人により開山。御本尊は澤田政廣先生作の阿弥陀如来立像を新たに奉安し、古くは行基菩薩作秘仏薬師如来及び閻魔大王等をおまつりしている。
時移り、明治末年中西悟玄(中西悟堂厳父)住職代に自由民権運動殉難者慰霊祭、並びに大演説会が盛大に挙行され、板垣退助始め領袖の党員千余名が参集したという。その時の記念として板垣伯お手植えの松は「自由の松」として称えられ、現今も天空高く聳えている。

●山号/虎狛山
●宗派/天台宗
●所在地/調布市佐須町2-18-1
●交通/調布駅から三鷹方面バス6分「佐須」下車徒歩5分