長谷山聖天印西光寺と号し、応永年間(一三九〇年代)、石原聖天坊と言う修験僧により開創された密教系の寺院であった。
徳川家康による江戸幕府開設に伴い、甲州街道が開かれ、布田五宿が設置された時、西端の上石原宿の中心としてこの地に移転。慶安四年に三代将軍家光公より十四石二斗を賜わる御朱印寺となる。
当山に伝わる大黒天は、江戸時代初期、ご本尊阿弥陀如来開眼と同時に庫裏に祀られ、厨房のまかない神として、又仏法興隆の守護神として毎年正月に祈願供養を行っている。
現在は再建(昭和五十九年)された観音堂に安置し、黒光りした欅の木彫りのふくよかなお姿をご覧になれます。
●山号/長谷山
●宗派/天台宗
●所在地/調布市上石原1-28-3
●交通/西調布駅から北へ徒歩2分、旧甲州街道沿